カテゴリー: 詩へ

  • 向かう02

    身体につまった
    たくさんの
    つじつま合わせの

    モノ
    つじつま合わせにえらんだ


    そうして
    少しずつ

    矛盾だらけの僕らは 
    バラバラになってゆく

    どうにか
    つなぎとめようと

    僕をあつめる
    君がふと

    まあいいかと言う


    小さくなりながら
    多くなる

    僕は 広がる






  • 景色02

    みえない。
    聴けない。

    みえない。
    さわれない。

    感じてるんだ、ただずっと。


    みえない。
    歩けない。

    みえない。
    飛べない。

    みえない。
    泣けない。

    みえない。
    癒えない。
    感じてるんだ、ただずっと。
  • 景色01

    いつもどおりに

    君を呼ぶ

    けど
    返事がない

    君がいない


    どこにもいない
    気配すらない


    ああ

    はっきりとわかる

    いないんだ


    僕の目が
    おかしい

    僕の耳が
    おかしい

    僕の鼻が
    おかしい

    それですべてが

    背景になり

    雑音になり

    無臭になった


    僕はただ…

    君のいない
    僕になった




  • 向かう 01

    矢印があって

    僕の身体は常に
    その先端に 固定されている

    否応なく
    明日に曝され
    躊躇なく
    景色は通りすぎ
    感じたことさえ 曖昧な。


    君のことを考えると すこし楽だよ。
    踊ったり
    歌ったり

    むずかしい顔で僕をみつめたりする
    君は
    たまに笑う
    それで
    僕の身に何が起きたか
    わかったり する


    僕の身体はいつも
    世界の最前線
    矢印の先っぽ
    そこに君がいないことが
    嬉しい















  • みえる詩

    みえる詩

    ゆくよ。   どこまでもゆく。

    君はもう知っているんでしょう ?
    この先の 景 色 を 。

    でも、安心して進むよ
    君が
    僕を見守ること しかできないことは僕も知っている からね。


    きっとこれは
    どこまでもつづく道で,

    リンゴの皮を剥くみたいに
    少しとなりにズレた

    同じ場所を

    何度も繰り返し 
    通り抜けて

    ぐるぐる

    ぐるぐる


    そうして少しずつ 僕の直径は膨らんでゆく。


        

  • 詩に向かうための詩 


    あなたがいないと、

    いることも,
    いないことも できない。

    (あなたさえいれば、 寝ることを考えなくていい。 起きることを考えなくていい。)


    あなたは 海に沈む夕陽のように

    余韻ばかり残して、

    笑っているんだ。

    ぼくが 追いかけないと。


    それで
    ぼくを沈めて 。 ふかくふかく…誰にも見つからない場所に。

    ぼくをみつめて。 はやく…はやく…僕が僕じゃなくなるまえに 。